アルコール消毒によって手荒れが起きるロジックとその対策におすすめのハンドクリーム

ウィルス対策などにより、手をアルコール消毒する機会がとても多くなってきていると思います。アルコールによって引き起こされる手荒れの要因とその対策について考えていきます。

目次

アルコールで消毒ができる理由

アルコールや逆性石鹸など、除菌作用がある商品はなぜ除菌が可能なのでしょうか。アルコールや逆性石鹸などは、脱脂、脱水作用を行うことによってたんぱく質の膜で覆われた菌体の破壊や同じくタンパク質でできているウイルスを不活化させることができます。

アルコールや石鹸の作用によって、たんぱく質を破壊することによって除菌ができます。

アルコールによる消毒で手荒れが起きる原因

アルコールを使うことで手荒れがどようにして起きているのでしょうか。手荒れの原因として2つの点が挙げられます。

  • 水分、油分が不足しバランスが崩れている
  • 肌の最近環境が崩れている

アルコールが肌荒れを起こす要因を1つずつ見ていきます。

水分、油分が不足しバランスを崩す要因

アルコールには脱脂作用がある

アルコールには脱脂作用があります。言葉をわかりやすく言い換えると、アルコールは油分を溶かすことができます。

皮膚は薄い油分でおおわれているため、アルコールによってこれらの油分が分解されてしまうとことで、肌のバリアが損なわれてしまいます。

冒頭にも書いていますが、除菌作用のあるものはたんぱく質を破壊する作用があるため、人間の肌も例外ではなく、ダメージを与えることが予想されます。

このダメージによって、皮脂や天然保湿因子の流出へつながることとなり、何度も消毒作業をしていると手荒れにつながっていきます

アルコールによって水分蒸発が加速する

アルコールは揮発性が高い物質であることが知られています。消毒用アルコールもてをびしょびしょになるくらい濡らしても、しばらく手をもんでいると、いつの間にか乾燥していた経験をされた方も多くいると思います。

アルコールが蒸発するとき、少量の水分があった場合にその水分ごと蒸発させてしまう作用があります。これによって肌表面の水分が奪われる現象が起こります。

肌のバリアである油分、それに守られる水分を同時に失う肌は、手荒れを起こしやすくなってしまいます。

肌環境がアルコールによって乱される要因

肌の表面には多くの「常在菌」が存在し、油脂や水分のほかに皮膚表面のバリアをつくっていることが知られています。これによって、安全でない菌が肌の表面に付着したときに、それ以上の侵入を防いでいます。

乱れた肌環境というのは、これらの細菌バランスが崩れ、安全でない菌が肌に到達することを意味しています

アルコール除菌によって菌繁殖を促進する

ウィルス対策にアルコールを使用するのは、誰もがアルコールに消毒・除菌作用があることをしっているからだと思います。

日常で使用されるアルコールの目的は、人にとって有害な菌を人から遠ざけることで人やペット、食べ物が菌によって汚染されないことを期待していると思います。

過度なアルコール消毒は、肌表面の有害な菌だけではなく、人にとって有益な常在菌も一緒に除菌してしまうため、悪い菌を増殖させることを促す可能性があります。

加えて、すでに手荒れが始まった肌は、表面が滑らかでなくなると清潔に保つことが難しくなるため細菌繁殖の温床となります。

肌荒れが始まった肌にアルコールを使い続けると、肌荒れをさらに加速することも考えられます。

肌荒れを加速させないための肌ケア

アルコール消毒を多用しすぎない

アルコールの殺菌効果はとても有効なので、積極的に使用していきたい方法です。ただし肌のバリアを壊すほど頻繁に使った場合に逆効果になることを覚えておいたほうが良いです。

低刺激のハンドソープとぬるま湯でやさしく洗う

アルコールよりもより刺激の弱いハンドソープなどを使用し、優しく洗うことでも菌を遠ざけることもできます。手荒れが起きると肌を清潔に保つことが難しくなり、清潔に保てないと肌環境が崩れてきます。これを少しでも防ぐためにも、やさしく手を洗うことはおすすめです。

失われたバリアを補う

アルコールや過度の洗浄によって失われた肌バリアが自然に復活するには時間がかかります。バリアが壊れているうちは、肌の乾燥が進んだり、悪い菌の侵入を許すことにつながってきます。

ハンドケアを行うタイミングは、手を洗った後、アルコールが乾いた後のタイミングがおすすめです。もしお仕事中であるならば、べたつかず、香りの少ないタイプを選ぶと良いでしょう。

べたつかない、肌バリアの効果が期待できるハンドクリーム

ハンズエーピーピー(Hands A P.P)

ハンズエーピーピーは皮膜をつくって乾燥を防ぐハンドクリームです。塗ったときの伸び、サラサラ感は働く方におすすめのハンドクリームです。

てあてクラフト
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パックスナチュロンハンドクリーム

パックスナチュロンハンドクリームも伸びが良く、塗ったあとの被膜効果を期待できるハンドクリームです。

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ユースキンAは肌荒れがすでに始まっているような方、水を完全に拭き取れないようなせっかちな方にはこちらかなと思います。被膜という点ではすこし方向が異なります。

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ツバキオイル 薬用ハンドクリーム

こちらはバリア効果が期待できるセラミドⅡを含んでいるハンドクリームです。

アナンナ(ananna)ハンドクリーム

香り付き高機能ハンドクリームです。消毒液特有のにおいが気になるような場合には、香り付きハンドクリームもおすすめです。

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何ごともやりすぎない、肌が荒れたら中止して医師の診察を

アルコールによる肌荒れについて書いてきましたが、何事もやりすぎないことが重要です。アルコール除菌をやりすぎてほかの肌トラブル、病気になってしまっては意味がありません。

もし肌荒れがハンドクリームを使ったケアを行って1か月(ターンオーバーの期間を考慮)改善んが見られない場合には医師の診察をお勧めします。ハンドクリームはあくまでも、肌機能の回復を見込んで作られているものがほとんどなので、改善が見込めない場合には早めに医師の診察を受けることをお勧めします。

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