【成分解説】毛穴ケア、オイリー肌のケアに！キメを整えてくれるハマメリス葉エキスとは？

2024年6月25日

皆さんは、ハマメリス葉エキスというのはご存知でしょうか？

オイリー肌の改善、毛穴ケアや炎症の軽減、保湿など、さまざまな肌トラブルに対する対策として効果的と言われている注目の成分です。

ハマメリス葉エキスの効能について見ていきましょう。

ハマメリス葉エキスとは？

北米原産の落葉樹で、ハマメリスという植物の葉から採れる植物エキスです。

日本では、「アメリカマンサク」と呼ばれています。

植物エキス（植物抽出物）とは、種々の抽出法を用いて植物から抽出した溶液(∗1)およびその乾燥物をいいます。

（∗1 溶媒（溶剤）に溶かされる成分を溶質といい、溶媒と溶質を合わせて溶液といいます。）

別名：ウィッチヘーゼル（Witch Hazel）と呼ばれるハーブで、北アメリカの先住民であるインディアンは、薬として創傷や皮膚炎症の緩和に使用していたと言われていて、

昔から外用薬として幅広く用いられているハーブとして知られています。

成分表示としては、ハマメリス葉エキス、ハマメリスエキスなどと表示されます。

マンサク科植物アメリカマンサク（学名：Hamamelis Virginiana 英名：Witch Hazel）の葉から水、エタノール、BGで抽出して得られる抽出物（植物エキス）です。

ウィッチヘーゼル（アメリカマンサク）は北アメリカ原産であり、北アメリカの先住民はウィッチヘーゼルを切り傷や湿疹、眼の炎症や痔、虫刺されなどに外用で用いてきました（文献2:2011）。

現在、ドイツでは葉肉炎や口内炎など口腔粘膜の炎症、局所刺激や痔、止血などの目的で内容・外用で用いられており、フランスではひげ剃り後のスキンケアや止血に、また日焼け後のケアや眼のかゆみ、口腔衛生などの目的で用いられています（文献2:2011）。
https://cosmetic-ingredients.org/astringent/%E3%83%8F%E3%83%9E%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%B9%E8%91%89%E3%82%A8%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%81%AE%E6%88%90%E5%88%86%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E3%81%A8%E6%AF%92%E6%80%A7/

ハマメリス水とは？

ハマメリスの葉を水蒸気蒸留して得られた液体にエタノールを添加したもので、化粧水原料として用いられています。

収れん作用に優れていて、肌の引き締め効果、角質層のキメを整える効果があり、毛穴が目立ちにくい肌へと導いてくれる効果が期待されます。　　　　　　　　　　

成分と効能

成分

ハマメリスの枝葉を蒸留してできるエキスには、タンニン・サポニン・フラボノイドなどの成分を含んでいます。

ハマメリタンニンという、タンニンに分類される成分が主要成分とされています。

タンニンとは？

タンニンとは、赤ワインや茶葉、渋柿などに含まれる渋み成分で、ポリフェノールの一種です。

ポリフェノールには抗酸化作用があり、タンニンも同様の抗酸化作用があります。

そのため、活性酸素によって引き起こされる老化や免疫機能の低下、がん、動脈硬化などの予防の助けになってくれると考えられています。

肌への効果としては、肌へのダメージを防ぐことで、紫外線や環境ストレスから守ってくれる効果があります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　また、抗炎症作用もあり、ニキビの発生や肌荒れを抑え、健康な肌を保つ効果が期待されます。