こんにちは!
今日は妊娠中のハンドケアについて書いてみようと思います。
妊娠中はホルモンバランスの影響もあるので、肌荒れや手荒れが気になることもあるかと思います。 手荒れがひどい時にハンドクリームが使えないのもつらいですよね。 ただ、妊娠中に使用するものは、お腹の赤ちゃんに影響がないかがとても心配になります。
でも、ハンドクリームにも様々な製品があるし… 入ってる成分や香りも様々だけど…
どれを選んでも大丈夫なの?と思われますよね。
そうなんです、妊婦さんが使ってはいけない成分やアロマオイル(精油)があります。
では、妊婦さんが使ってはいけない成分やアロマオイル(精油)とは何でしょうか?
妊娠中に使用してはいけない成分とは?
1.フタル酸エステル
さまざまなプラスチック系の製品に可塑剤1として使用されている化学合成された成分です。 接着剤、化粧品原料、食品用の器具、容器、包装や、洗剤、医療用品、家庭用品など幅広く使われています。
フタル酸エステルは、内分泌かく乱性や発がん性などの悪影響が懸念される物質で、欧州では化粧品への使用を禁止しています。 日本でも平成14年からこども向けの製品(おもちゃ)の原材料としての使用を禁止されています。
- 可塑剤(かそざい)とは、ある材料に柔軟性や弾性を与えるために添加される物質の総称である。一般的には、プラスチックやゴムといったポリマーに対して使用される。可塑とは「柔らかく形を変えやすい」という意味の語である ↩︎
2. レチノイド
レチノイドというのは、ビタミンA類全般のことを指し、その中にレチノール、レチナール、レチノイン酸などが含まれます。 レチノールは、美白やシワなどに対するアンチエイジング作用で知られています。
ビタミンAは妊娠中も必要なビタミンで、妊娠3ヶ月までの過剰摂取により赤ちゃんの耳の形態異常が増えることがわかっていますが、外用であれば皮膚から体内へほとんど吸収されないと言われています。
ただし、まだ妊娠中に使用しても100%安全だという十分な根拠が得られていないことや、製品により濃度が一定ではないなどの理由から、ビタミンA (レチノール、レチナール、トレチノイン)配合のハンドクリームやスキンケア製品は妊娠中は避けた方が良いでしょう。
3. パラベン
化粧品、食品、医薬品などで使用される防腐剤の一種で、微生物の成長や増殖を抑制して製品の耐久性を高める役割を果たします。
ニンジン、ローヤルゼリーなどの自然のものにも含まれていますが、化粧品などに使われるのは合成のパラベンです。
具体的には、メチルパラベン(Methylparaben)、エチルパラベン(Ethylparaben)、プロピルパラベン(Propylparaben)、ブチルパラベン(Butylparaben)などが一般的に使用されます。
化粧品には、安全に使える一番低濃度のメチルパラベンが最も汎用されています。
パラベンは人体への毒性が低い成分ですが、使う人の体質によってはごく稀にアレルギー反応を引き起こし、赤みやかゆみなどといった肌トラブルを生じることもあります。
妊娠中のホルモンバランスなどの変化で肌も敏感になっていることがあるので、体調に合わせて使用しましょう。
妊娠中に使用してはいけないアロマ(精油)とは?
アロマオイルと聞くと、自然のもので体によさそうというイメージですが、妊娠中には使ってはいけないもの、注意が必要なものがいくつかあります。
妊娠中に使用していけない精油(アロマ)
- クローブ
- クラリセージ
- シナモン
- ジャスミン
- シダーウッド
- セージ
- バジル
- フェンネル
- レモンユーカリ
- レモングラス
- サンダルウッド
- リコリス
- ローズマリー
- カモミール など
これ以外にも注意をした方がいい精油があります。
また、妊娠初期・中期~後期や体調によっても、ご使用の際注意が必要な精油も変わります。
なぜ 妊娠中に使用したらいけないの?
では、先ほど記載した精油は、なぜ妊娠中に使用してはいけないのでしょうか?
それは下記のような作用をもたらすからです。
- 子宮収縮を促す作用があるもの(切迫流産、切迫早産など)
- 女性ホルモンに作用するもの
- 赤ちゃんの成長を妨げる作用があるもの(赤ちゃんの奇形や障害、堕胎作用など)
なお、基本的には、妊娠初期はアロマオイル(精油)の使用は控えた方がいいと言われています。
ただし、一例をあげると、セージやクローブ、ジャスミンは妊娠中には使えませんが、子宮を収縮させる作用があるので陣痛時、出産時にはおすすめの精油です。
このように、妊娠中や授乳中に精油を使用する場合は、必ず医師や助産師に相談することをお勧めします。 それぞれの個人の健康状態や妊娠の経過によって、安全な精油や使用量が異なる場合があります。
妊娠中にも使える精油(アロマ)は?
アロマには、自律神経を整えたり、ホルモンバランスを整えたりと、心身をリラックスする効果がありますよね。
妊娠中も香りに癒されたい!
ここでは、妊娠中でも使用できる精油の代表的なものについてご紹介していきます。
妊娠中(妊娠初期以外)に使用できる精油(アロマ)
- グレープフルーツ
- ティートリー
- ネロリ
- ベルガモット
- レモン
- ローズウッド
- スイートオレンジ など
これ以外にも、妊娠6ヶ月以降や後期になると使える精油も増えていきます。
ただし、妊娠中は特にホルモンバランスの影響によって、香りの好みが変わったり、日々体調の変化があります。 ご自身の体調などに合わせて、専門家や医師にご相談の上使用しましょう。
各精油の効果や効能についてまとめてみました。
【つわり・気分転換】
- グレープフルーツ・・グレープフルーツに含まれるリモネンには、消化の促進作用が期待できます。
- レモン・・消化の促進作用が期待できるリモネンが含まれています。爽やかで気分転換やリフレッシュに。
- ベルガモット・・柑橘系の香り。自律神経の乱れを整える作用があります。
【気分が落ち込むとき】
- ネロリ・・フローラル系の香り。リラックス効果があり、心身バランスを整えます。
- ローズウッド・・不安感やイライラ、うつっぽい気分などを和らげ、リラックスさせてくれます。
- スイートオレンジ・・甘くてフルーティーな香り。バランスの良い精油でリフレッシュとリラックスどちらにも作用します。
【むくみ】
- グレープフルーツ・・柑橘系は血行促進作用でむくみを改善してくれます。フレッシュな香りで気分転換にも。
- レモン・・血液の流れを促す作用があります。
空気から精油を吸い込む芳香浴がおすすめです。
精油をキャリアオイル等に混ぜて、アロマオイルとして体を直接マッサージに使用することは体に負担がかかる可能性があるため、妊娠中は避けた方がいいです。
まとめ
使えない成分や精油について調べてみましたがいかがでしたか?
結果的には、妊娠中にハンドクリームや化粧品を使用することは問題ありません。
もちろん使用する製品にもよりますが、ハンドクリームや化粧品に使用されている成分の濃度は低く、経皮吸収されたとしても、そのわずかな量では影響がないとは言われているからです。
ただ妊娠中は、口に入れるものや肌につけるものもお腹の赤ちゃんに影響がないか心配になったり、今まで大丈夫だったものが体に合わなくなったりすることもありますよね。
特に妊娠中はホルモンバランスなどの影響によって、肌の調子や体調も日々変化します。
その中でも肌荒れや手荒れ、むくみなど何かと様々な悩み事が出てくる時期でもあります。 そんな時には、香りがあるハンドクリームも使って少しでもリラックスしたいですよね。
ぜひ、自分が落ち着ける香りのハンドクリームやボディクリームなどでご自身のケアをしてあげてくださいね。
そして、少しでも何か心配なことがある時には、専門家や医師にご相談されてみてください。
リラックスすることが何より大切です。 素敵なマタニティライフを過ごせますように♪