【用語解説】今さら聞けない!ノンコメドジェニックって何?

今さら聞けない、用語解説シリーズです。

今回のテーマは、ノンコメドジェニック

ノンコメドジェニックという言葉は見かけられたことがあるのではないでしょうか?

ノンコメドジェニックって?                                                         どんな商品が対象なのか?

見ていきましょう。

目次

ノンコメドジェニックとは??

ノンコメドジェニック(Non-Comedogenic)とは、特にスキンケア製品や化粧品に関連して使用される用語です。

コメドを起こしにくいように作られている化粧品のことで、「毛穴を詰まらせない」という意味があり、コメドが発生しにくいようにつくられていることを意味する言葉です。

コメドとは?

コメド(comedones)とは初期段階のニキビであり、毛穴詰まりを起こした状態のことです。

面ぽうとも呼ばれ、角栓や皮脂、化粧品残りの汚れなどで、毛穴が詰まってできる小さな吹き出物や黒ずみのことを指します。                                                            その汚れや詰まりをそのままにしておくと、細菌が繁殖しニキビが発生してしまいます。

ノンコメドジェニックの化粧品の特徴とは?

ノンコメドジェニック化粧品の1番の特徴は、油分が抑えられていることです。

多くの化粧品には油分が含まれていますが、それによってニキビを悪化させてしまうことがあります。

それは、ニキビの原因であるアクネ菌は、油分を栄養分として繁殖するから。

ノンコメドジェニック化粧品は、油分が抑えられているため、ニキビや吹き出物のリスクが低くなります。

ノンコメドジェニックの化粧品が向いている方

ノンコメドジェニックの化粧品は、下記のような方に向いています。

スキンケア製品としては、洗顔料、化粧水、乳液、クリーム、美容液など、様々な製品があります。

現状ニキビがあるけど、保湿の乳液やクリームを塗ってもいいかと悩まれている方は、ノンコメドジェニックの乳液やクリームを選んでみてください。

その他、日焼け止めや化粧下地、ファンデーションなどにもノンコメドジェニック製品があるので、ニキビ肌にメイクをするのが不安な方はそちらを選んでみてくださいね。

ノンコメドジェニックの化粧品を選ぶポイントとは?

では、ノンコメドジェニックの化粧品を選ぶポイントについて何点かご紹介します。

まず化粧品の成分表をチェックしましょう。

「ノンコメドジェニックテスト済み」と表記されているかどうか

「医薬部外品」「薬用」かどうか

ニキビに効果のある医薬部外品の有効成分は?

保湿力が高く、添加物が少ない製品を選ぶ

症状に合った製品を選ぶ

それでは、この5つのポイントについてひとつずつ解説していきます。

「ノンコメドジェニックテスト済み」と表記されている?

まず1番に、「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載があるかを確認してください。

ノンコメドジェニックテストとは、皮脂腺の多い人の背中など、実際に人の肌でコメドができにくいことを観察し、ニキビができにくい製品かどうかを確認するテストのことです。

実際に試験でコメドを誘発しにくいことを証明された化粧品ですので、安心して使用できます。

ただし、ノンコメドジェニックテスト済みの化粧品を使ったからといって、全ての方にニキビができないというわけではありませんので、化粧品を選ぶ際の一つのポイントにしてみてください。

「医薬部外品」「薬用」と表記されている?

現状ニキビがある方、繰り返しニキビができている方は、ノンコメドジェニックテスト済みだけではなく、医薬部外品と記載のあるスキンケア製品を選んでみることをおすすめします。

「医薬部外品」とは、厚生労働省に効果や効能が認められた有効成分が、一定量配合された製品のことです。

ニキビケアに特化した成分がしっかりと配合されているので、化粧品として販売されている化粧水よりも医薬部外品の化粧水の方が、ニキビや肌荒れへの効果が感じられやすいです。

「薬用」と書かれている製品もありますので、購入時にパッケージをチェックしてみてください。

ニキビに効果のある医薬部外品の有効成分は?

ニキビに悩まれている方は、医薬部外品の中でもニキビケアに特化した有効成分を選びましょう。

下記は、抗炎症作用や殺菌作用などニキビに効果があると言われる成分の一例です。                                     ニキビにお悩みの方は医薬部外品の製品を選んでみてくださいね。

ニキビケアに効果的な有効成分                                              ◎アクネ菌の栄養となる余分な皮脂や角質を取り除く効果があるもの                                ◎殺菌効果があるもの                                                   ◎アクネ菌の増殖を防ぐ効果があるもの                                                     ◎できたニキビを悪化させないよう抗炎症効果があるもの

抗炎症作用

  • グリチルリチン酸ジカリウムニキビによる炎症を鎮める効果
  • アラントイン・・傷んだ皮膚や粘膜の修復を促す成分

殺菌成分

  • イソプロピルメチルフェノール・・雑菌の繁殖を抑える殺菌成分
  • サリチル酸・・ブツブツの角質を軟化し、毛穴の詰まりをとる働き・殺菌作用

抗酸化成分

  • ビタミンC,ビタミンC誘導体・・過剰な皮脂分泌を抑制し、活性酸素を除去する抗酸化作用・ニキビ跡の美白作用
  • トコフェリルリン酸Na・・活性酸素の除去・保湿効果・水分保持機能・抗炎症効果

保湿力が高いもの、添加物が少ないものを選ぶ

ノンコメドジェニックの化粧品は、油分が少ない処方でつくられているので、乾燥してしまう部分があることも。                          そのため、保湿成分がしっかり入っているかもチェックしましょう。

ニキビ肌改善のためにも、肌の保湿は大切です。                                                   肌のベタつきやテカリを気にして保湿を怠ると、肌が乾燥から守るために過剰に皮脂を分泌してしまうことで、毛穴が詰まりやすくなってしまいます

製品により様々ですが、保湿成分として下記のような成分がしっかりと入っているものが好ましいです。

代表的な保湿成分

  • セラミド
  • コラーゲン
  • ヒアルロン酸
  • グリセリン
  • DPG
  • ヒアルロン酸
  • ハトムギ
  • ワセリン
  • 糖類 など

また、できるだけ添加物が少ない製品の方が肌への負担は少ないです。

特に肌荒れが気になる時には、刺激が強いと言われる下記の成分が入っているものは避けたほうが無難です。

できるだけ避けたほうがいい成分

  • アルコール類・・無水アルコール、エタノール、エチルアルコールなど
  • 石油系界面活性剤・・PEG、BG、PPG
  • 鉱物油
  • パラベン
  • 着色料・・人工着色料(例:赤色2号 などと表記されるもの)
  • 香料
  • 酸化防止剤・・BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、トコフェロール

症状にあった成分を選ぶ

自分の肌質や症状に合った製品を選ぶことも大切です。

オイリー肌の方はベタつきが少ないさっぱりタイプ、乾燥が気になる方はしっとりタイプがおすすめです。

混合肌の方は基本的にはしっとりタイプがおすすめですが、ベタつきが気になるTゾーンさっぱりタイプなど、肌の状態や症状によって使い分けたり、乾燥しやすい頬には重ね付けをして量の調節をするなどの対策をしてみてください。

また、ニキビができている肌に使う場合は、症状に合う化粧水を選ぶことも大切。

ニキビの初期段階の白ニキビができている場合は、悪化させないように殺菌成分が入ったものがおすすめです。                              赤ニキビができてしまった場合は、炎症を抑える抗炎症効果が高い製品を選んで。

そして、ニキビ跡が残ってしまった場合は、メラニンの生成を抑える効果が期待できるトラネキサム酸肌荒れ改善や赤みや炎症を抑える効果も期待できるナイアシンアミドが配合された化粧品を選んでみてくださいね。

まとめ

ノンコメドジェニックとは?

「毛穴を詰まらせない」という意味があり、コメドが発生しにくいようにつくられている化粧品のこと。

ノンコメドジェニックの特徴とは?

ノンコメドジェニック化粧品は、油分が抑えられているため、ニキビや吹き出物のリスクが低い

ノンコメドジェニックの化粧品が向いている方は?

  • ニキビや吹き出物がある方
  • ニキビ肌やオイリー肌の方
  • ニキビが繰り返しできる
  • 毛穴の詰まりが気になる

ノンコメドジェニックの化粧品はニキビが気になる方におすすめです。

ノンコメドジェニックの化粧品を選ぶポイント

  • 「ノンコメドジェニックテスト済み」と表記されているかどうか
  • 「医薬部外品」「薬用」かどうか
  • ニキビに効果のある医薬部外品の有効成分は?
  • 保湿力が高く、添加物が少ない製品を選ぶ
  • 症状に合った製品を選ぶ

上記のポイントをチェックして選んでみてくださいね。

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