Hands Å P.P プロフェッショナルプロテクションというハンドクリームをご存知でしょうか。従来のハンドクリームとは少しコンセプトで作られた商品です。
ブランド名の Å P.Pと略されたり、ブランド名を A P.Pと表記したり、エーピーピー、HandsApp、ハンズエーピーピーと発音したりする商品です。この商品について深堀とその使用感について考えていきます。
手を使うプロフェッショナルのことを考え作られたHands Å P.P.は日常の肌の乾燥や乾燥を要因とする小じわなどをカバーすることを考えて作られています。他のハンドクリームに比べて伸びが良く、肌にべたつき感が残らないため、塗ってすぐにパソコンやスマートフォンに触れても気になりません。
姉妹品の使用感についても取り上げています。
Hands AP.P.もBody A P.P.もそうですが、とにかく速乾ですぐにさらさら。塗った直後にスマホ・タブレットOK。機能性も十分で、私はカミソリあとのケアにも使用しています。
商品のコンセプト。第3の皮膚とは?
商品ブランドはÅ P.Pと表記されます。通常のAではなくÅ(オングストローム)を使うのには意味があります。
Å【オングストローム】の意味
Åであること。
10のマイナス10乗mの単位を言う。国際単位ではないが、慣習的に原子間の距離を表すのに用いられます。製品の薄膜保護の薄さ・軽さを表現しています。
Å(ヒト)のためのもの。文字の形而的表現としての「ヒト」を表します。製品の全身への適用を表現しています。
Å classであること。A upperクラスであることを指す。Aの上のランクとして、Sランク、AAA(トリプルA)と同様のグレード表現です。
https://www.a-professionalprotection.com/
第3の皮膚とコンセプトキーワードを決めているように、肌の上に薄い皮膜を覆うという意味も含んでいます。皮膚は表皮、真皮の2層があり、その上に新たな層を作り上げるという風に考えられます。肌を保護するという意味合いを感じるブランドコンセプトです。
手を酷使する職業ならマッチする
皮膚にはもともと皮膚表面を覆う皮脂、それによって肌の水分蒸発を防いで潤いを保つ働きが備わっています。日常の水仕事や頻繁に行われる消毒などによって、皮膚の自衛機能が損なわれ、肌荒れにつながります。
皮膚の自衛機能を復元、あるいは自衛機能と同じ要素を補助してくれることが、ハンドクリームの意味といえます。
ハンズエーピーピーもハンドクリームであるため、肌を健やかに保つ一助を担います。それではハンズエーピーピーはどのようなターゲット層に向けられた商品なのでしょうか。 実際に使用されているというユーザ体験コメントが公式に掲載されています。
僕たちの仕事は指先の感覚で仕事をしているので、手荒れがあると感覚も鈍り仕事に支障をきたしてしまいます。シャンプー時はお湯を使いますし、どんなに進化していても、 シャンプー剤に含まれる界面活性剤は手荒れの原因になります。どうしても、ひびやあかぎれに悩まされるスタッフが後を絶たず、なんとかしてあげたいという思いがいつもあります。求めたのは、ひびやあかぎれがある部分につけても辛くならないこと、グローブを着脱するときに邪魔にならない軽いテクスチャーであること、仕事中何度もつけ直さなくても保湿効果が続くことの3つです。Hands Å P.P.は3つの要求をクリアしていますね。
https://www.a-professionalprotection.com/product/hands_app/
美容師さんが解説するHands Å P.P.の特徴という書き出しで始まるページであることから、商品は美容師さんに向けられて作られた商品であることがわかります。
美容師さんは素手で仕事を行う代表で、特にシャンプーやパーマ液による手荒れは美容師としての職業を辞める理由になるほど、重大な職業病と言えます。
実際に専門学校からアシスタントとして美容室に就職し、その数年後に手荒れを原因に転職を考えるという美容師さんが数多く存在します。手荒れは美容師にとって職業寿命を縮める大敵と言えます。
手荒れの原因はパーマ液のような化学物質によるもの以外に、日常の手洗いが大きな影響を与えます。日常の手洗いが原因になるのは美容師に限った話ではなく、消毒液でなんども手を消毒する看護師や介護士、水仕事に従事する主婦なども当然ターゲットとして考えることができます。
プロだけにとどまらず、日常使いにも適しています。メンズハンドクリームを探しているのであればこの商品もターゲットです。
特におすすめポイントは塗った瞬間の伸び。油分というより水分を感じるような伸びがあり、塗ってすぐさらさらになります。スマホやキーボードを触っても違和感がないので、メンズハンドクリームとして男性にも向いた商品だと思います。
手洗いの回数が多い、アルコール消毒の回数が多い人にもおすすめ
頻繁に手洗いを行う方、アルコール消毒を行う方は皮脂が失われ、それによって乾燥が進んでしまいます。清潔に保っているはずなのに、手ががさがさしたり、割れたり、荒れてしまうことがあります。それらは洗浄、消毒による肌環境の乱れが原因です。
肌を健康に保つためには肌が健康に育つことが必要で、そのためには肌を保護することが必要になります。肌を保護する効果も期待できます。
アルコールからくる手荒れについてまとめた記事もありますので、こちらもご覧ください。
訴求成分は何か
手荒れに訴求するハンドクリームの特徴には以下が考えられます
- 手荒れそのものの傷を癒す医薬品としてのもの
- 界面活性剤によって減った肌表面の油分を補充するもの
- 乾燥によって失われた水分を補充するもの
- 肌表面に新たな膜を作り肌に接する面を減らすもの
Hands A P.P(ハンズエーピーピー)は第3の皮膚とコンセプトに上げているように、肌表面に新たな膜を作ることで肌を守ることを狙って作られています。
■成分
水、シクロペンタシロキサン、ジメチコン、グリセリン、プロパンジオール、
イソマルト、PEG-10ジメチコン、異性化糖、ガゴメエキス、ハチミツ、
ヒアルロン酸Na、マカデミア種子油、ホホバ種子油、BG、ジステアルジモニウムヘクトライト、
キサンタンガム、クエン酸、クエン酸Na、EDTA-2Na、フェノキシエタノール、メチルパラベン
https://store.a-professionalprotection.com/product/4589824820026
ジメチコンという成分は撥水性があり、被膜形成をする成分なので溶媒が揮発した後には薄い膜が残ることが予想できます。
成分の中にグリセリンとプロパンジオールが含まれています。 プロパンジオールには保水作用があることが確認されています。さらに プロパンジオールとグリセリンを同時に使用するとグリセリン以上の保湿持続性を発揮します。
成分の上位だけ見ても、油分を補充することよりも肌の表面に膜を生成し、その膜の中に保湿成分を閉じ込めるといった作用を期待した処方といえます。
普通のハンドクリームとの違いは
ハンドクリームといえばニベア。ニベアの成分を見て見ると
水、ミネラルオイル、ワセリン、グリセリン、水添ポリイソブテン、シクロメチコン、マイクロクリスタリンワックス、ラノリンアルコール、パラフィン、スクワラン、ホホバ油、オレイン酸デシル、オクチルドデカノール、ジステアリン酸Al、ステアリン酸Mg、硫酸Mg、クエン酸、安息香酸Na、香料
https://www.kao.com/jp/nivea/nva_cream_01.html
ワセリンが主だった訴求成分ともいえるため、こちらも水分を蒸発させないような被膜をつくることをベースに考えられていると思います。ワセリンの使用感には粘性および油のベタつきがあるため、不快感を伴うことが知られています。このべたつきが塗った感につながるのですが、同時にハンドクリームの嫌な印象を植え付けています。
成分だけをとってみても、ハンズエーピーピーにはべたつきが抑えられ水を弾きつつ、保水するという訴求ポイントがうかがえます。
撥水性ポリマーを入れる理由は、フコイダンの力を発揮させるため
ハンドクリームの効果を発揮する際に重要になるのは、有効な成分をいかに肌にとどめるかということです。
いくら効果の高い成分であっても簡単に揮発したり、流れ落ちてしまっては意味がありません。ハンズエーピーピーの中に含まれる撥水性のポリマーには、有効成分を手助けする補助作用があります。
糖による保水効果は知られていますが、この保水作用が発揮されるまでの時間はとてもゆっくりであるためいかに保水効果がでてくるまでその場にとどまらせるかがポイントになります。
またフコイダン類が豊富に含まれるガゴメ抽出物(海藻のぬるぬるの部分)は、保湿効果だけではなく、DNA補修効果や抗癌作用、抗酸化作用が報告されています。
一方で、このガゴメ中のフコイダン類をスキンケアに使う最大の欠点として、非常に肌の定着性が悪く、肌に塗ってもすぐに洗い流されてしまうことです。
これらの肌に良いけれどその場にとどまらせることが困難な性質の成分を、スポンジ状の薄膜形成をするポリマーを利用することで、肌との接触時間をより長く、その場に留まらせることによって効果を引き出す狙いがあります。
プロパンジオールの保水力が力強い
プロパンジオールは保湿剤として使用される成分です。この成分は角質表面でNMF(天然保湿因子)と同等の作用をすることが知られています。
この保水力によって保湿作用を発揮しています。
一部の医薬品よりも高い保湿力を発揮するといったこともあるプロパンジオールは、医薬品でなくても効果が見込める成分といえます。
使ってみた感想は
実際に使ってみた感想は、成分のとおりで、水のような伸びを感じることができました。ハンドクリーム特有の嫌なべたつきを感じることはありません。
塗ってしばらく(といってもあっという間ですが)待って、水分が飛んだあとが被膜が作られるタイミングです。是非とも霧吹きなどで水をかけて試していただきたいです。
逆に塗った感や清涼感がなく、無香料でべたつかないので、保水以外の機能に重きを置く場合には、物足りないという感想が出てくるかもしれません。
撥水効果の成分で落ちづらいということを考慮すれば、頻繁に塗り直す必要はないと感じました。
香り付きハンドクリームが好みならこちらの記事もおすすめです。
ハンズエーピーピーは顔、妊娠中のおなかにも
ちょっと贅沢な使い方になってしまいますが、私の妻はハンズエーピーピーは手だけではなく顔やおなかにも塗っています。
ちょうど妊娠中ということもあり、妊娠線を予防するために使用しています。
ヴェレダ マザーズボディオイル(旧マタニティ ストレッチマークオイル)なども試したのですが、オイル感が残るため頻度は低め。
ハンズエーピーピーはその点、つけた後のオイル感が無くさらりとしているので不快感がありません。
ボディエーピーピーはすこしもったりめなので、多めに塗りたいときはボディエーピーピーを使用しています。
どこで買うことができるのか
薬局、ドラッグストアで見かけることは少なく、百貨店や化粧品を扱うようなバラエティショップを中心に展開されています。
公式によると下記の関連店舗で取り扱いがあるようです。
- PLAZA
- 東急ハンズ
- ハンズビー
- ロフト
- ローズマリー
- ショップイン
- クレームエルージュ
- コスメクリニック
- 京王アートマン
- アットコスメ
- ボーテガール
- グリーンデリ
- CORECORE
- カラーフィールド
- セサミ
- コスメティックキューブ
- ココシュカ
- THROBBING.
- AREE
- ポルタマジカ
- アークオアシス
- ルネファミーユ
- B&B house
- ゆめタウン
- インデップ テトテテ
- ミモザ
- ハッピードア
- インキューブ
- プレジール
- 大賀薬局木馬館
- 中目黒蔦屋書店
- 代官山蔦屋書店
- 六本松蔦屋書店
- 名古屋蔦屋書店
- バーニーズ ニューヨーク銀座本店
- バーニーズ ニューヨーク新宿店
公式オンラインストア https://store.a-professionalprotection.com/
手荒れのハンドクリームとして、メンズハンドクリームとして
美容師さんや水仕事に従事する方向けの商品と言えますが、 塗った直後からべたつきが無いので、PCやスマホを触っても問題ありません。 一般的な事務職の方にもおすすめのハンドクリームと言えます。
手荒れを防ぐため、水仕事に従事する方、グローブの着脱の多い方。メンズハンドクリームとしてもマッチする商品です。
もっとハンズエーピーピーをたっぷり使いたいなら、ボディーエーピーピーも良いと思います。
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