20代から40代の女性の90%以上が紫外線対策をする
男女差でここまで出るものかと思いましたが、女性20代~40代の紫外線対策はほぼマストの現状があります。
紫外線による影響は老化を加速したり、肌の病気につながったりと、過度な照射は悪い影響を及ぼすことが知られています。
紫外線対策は失敗すると後戻りができません。
化粧などは失敗すればある程度やり直せばよいのですが、紫外線対策を失敗した日焼けはそう簡単に戻せるものではありません。
ここでは紫外線対策、主に日焼け止めを失敗しないために気を付けることについて考えていきます。
日焼け止めってどうやって選べばいいの
どの商品も効果は同じ?値段が高いものが正解?
紫外線対策製品の多くには、SPFという指標で測ることが可能になっています。
SPFとは、「Sun Protection Factor」の略で、UV−Bに対する防止効果を示すものです。SPFの数値は、日焼け止め化粧品を塗った場合、塗らない場合に比べて何倍の紫外線を当てると、翌日に肌がかすかに赤くなるかを示しています。SPFは2〜50、さらに50以上の場合は「50+」と表示され、数値が大きいほどその防止力が高まります。
紫外線対策!日焼け止めの選び方。日焼け止めのSPFやPAの意味って?
市場で扱われるSPFの最大はSPF50⁺です。
このSPF50+が特別な存在ではなく、売り場のおよそ9割がSPF50⁺の最高値を持っているという現実があります。
SPF50+と言いながら値段もピンからキリまであり、もはやSPF50+だけでは推し量れない現実があります。
化粧品同様、価格を決めるのは機能性よりも、一つ一つの微量な訴求成分が影響します。
日焼け止めとうたいながら、美容液成分や美白効果を追加している場合には価格が高くなる傾向があります。
ちゃんと日焼け止めを塗ったはずなのになぜか焼けた
しっかりとした商品を選んで塗ってみた。ところが、なぜか日焼けをしてしまった。
そんな経験を持っている人が、ある調査では8割を超えるともいわれています。
ちゃんと塗ったけど、焼けた原因がわからないという方も一定数いるようで、こういった経験が「塗っても効かない商品」といった、商品への疑問、不信感にもつながっていきます。
この傾向は日本だけではなく、日焼け止め商品を提供しているあらゆる国々でおこっているため、日焼け止め商品は消費者が満足できない不満の市場でもあります。
しかしメーカーが推奨した正しい方法で使用していないため、効果を得られないことも存在しているため、ひとくくりに満足させられない市場という判断も誤りだとも言えます。
日焼け止めのタイプには3種類
ミルクタイプ、ジェルタイプ、スプレータイプと種類があります。
近年、ジェルタイプの伸びが顕著ですが、これは使用感の良さや付け心地の軽さ、洗い流しやすさなど支持を受けているようです。
なぜ塗っても焼けてしまうのか
塗ったはずなのに、日焼けする。その多くの原因はきちんとカバーしきれていないことが挙げられます。
塗ったときに塗りむらが発生している
ジェルタイプのような液状の日焼け止めであっても塗りむらが発生します。
肌は均一で平らな表面ではなく、細かい凸凹によってできています。そのため綺麗にむらなく塗るのは容易ではありません。
また日焼け止めを塗った後、乾燥によっても隙間が発生します。
隙間が発生してしまっては、その隙間から紫外線が入り込んでしまい、結果的に塗ったはずなのに焼けているという現象が起こります。
日本は過酷な環境。汗をかくことも大敵
肌の表面からは暑ければ汗もかきますし、そうでなくても表面は薄い皮脂が供給されています。
つまり塗ったそばから日焼け止めは剥がされやすい状況に置かれます。
汗をかくことで流れ落ちることもありますが、汗を拭うことも日焼け止めには天敵です。
塗りむらを防ぐ塗り方は?
メーカー推奨の1平方センチメートルあたり2mgってどのくらい
メーカーが推奨する1平方センチあたり2mgという量。これがメーカーの考える1つの基準となり、推奨量となります。
実際の量はちょっと多いかなと思う量がその量になります。
紫外線を防ぐ層になるので、厚いほうが当然効果を発揮しますし、むらなく塗るには量を塗るのが最も簡単な対策です。
正しく塗る方法
資生堂が提案する方法がわかりやすいので、下記に引用しています。
ムラなく均一に日焼け止めを塗る方法をご紹介します。
その塗り方、大丈夫?意外に知らない日焼け止めの基本「塗り方」と「盲点」とは?
1. 適量を顔の5カ所(両ほお、額、鼻、あご)に置く。クリームタイプなら「パール粒1個分」、エマルジョンタイプなら「1円硬貨大」が目安。
2. 指全体を使って、面積の広いほおからなじませる。
3. 額は中心から髪の生え際に向かって、鼻すじは上から下に、あごは中心からフェイスラインに向かってなじませる。
4. 目元は目頭から目尻に向かってやさしくなじませる。
1~4ののち、丁寧にのばしたらもう一度重ね塗りすることが効果を発揮する方法といわれています。
塗り残しをしがちな場所は意識をして
日焼け止めを塗り残しがちな場所は、手が届きにくいところや洋服の下になる場所が多いです。
顔はここを注意
- 髪の生えぎわ
- 眉間
- 耳
- 小鼻のわき
- フェイスライン
- 首や首の後ろ
体はここを注意
- 身体のわきや側面
- 手や足の甲
- ひざ・ひざ裏
日焼け止めは正しく使えば強い味方に
塗ると顔が真っ白になってしまったり、それを嫌がると結局日焼けしてしまったり。付き合い方が難しい日焼け止めですが、正しく使うことで効率的に使用することができます。
自然に流れ落ちることよりも、汗を拭うという、擦る行為のほうが日焼け止めを剥がす原因ともなりますので、擦った後はこまめに隙間を埋めるように塗りなおすのが良いでしょう。