今さら聞けない、スクラブ入りとノンスクラブとは?

ノンスクラブとは、スクラブ剤(微粒子や粒子)を含まない洗顔料やスキンケア製品のことです。

ノンスクラブの方が肌に優しいのはわかるけど、実際スクラブ入りとどう違うの?

これまでもスクラブ洗顔について取り上げていますが、今回ノンスクラブについて改めて取り上げてみようと思います。

目次

ノンスクラブとは?

ノンスクラブとは、研磨成分が入っていないスキンケア製品のことで、主に洗顔料を指します。

洗顔料は、物理的な粒子を使って角質を落とす代わりに、マイルドな洗浄成分や酵素などを用いて、汚れや古い角質を優しく落とします。                                                        そのため、肌に負担をかけずに洗浄することができ、特に敏感肌や乾燥肌の方に向いています。

スクラブ入り洗顔料とは?

洗顔フォームにスクラブが含まれている製品は、通常、”スクラブ洗顔”や”スクラブ入り洗顔フォーム”などと呼ばれます。これらの製品は、洗顔と同時に肌の表面から古い角質を取り除くために使用されます。

スクラブ洗顔とは、洗顔料に微粒子や粒子が含まれており、それが肌表面をマッサージすることで古い角質や汚れを取り除く洗顔方法のことです。

通常、スクラブ洗顔料には天然由来の素材(例えば、ナッツ殻やフルーツの種、米ぬかなど)や合成素材(例えば、ポリマーやシリカ)が使用されています。

スクラブ入りの方が肌がツルツルになる?

ノンスクラブが肌に優しいのはわかるけど、スクラブ入りの方が肌がツルツルになる気がする気がするという方もいらっしゃると思います。

実際、私もそうでした。

それでは、スクラブ洗顔を使用するメリットとデメリットを見てみましょう。

スクラブ洗顔料を使うメリット

では、スクラブ洗顔料を使うメリット、またデメリットとは何でしょうか?

  • 古い角質や汚れの除去

スクラブ洗顔料は、微粒子や粒子が肌表面をマッサージすることで、古い角質や汚れを効果的に除去します。                                                        これにより、肌のキメが整い、透明感がアップします。

  • 毛穴の詰まりや黒ずみの改善

スクラブ洗顔料を定期的に使用することで、毛穴の詰まりや黒ずみを改善する効果が期待できます。                                                  古い角質や汚れが取り除かれることで、毛穴が詰まりにくくなります。

  • 肌の滑らかさと明るさ

スクラブ洗顔料は肌表面をやさしくマッサージすることで、肌が滑らかで明るくなります。                                                                                                      これにより、化粧のノリが良くなったり、肌のトーンが均一になったりします。

  • 保湿成分の浸透促進

スクラブ洗顔料を使用することで、肌の表面の古い角質が取り除かれるため、後に使う保湿成分の浸透が促進されます。これにより、保湿効果が高まり、肌がしっとりと潤います。

  • 肌の血行促進

スクラブ洗顔料を使用する際のマッサージ効果により、肌の血行が促進されます。                                                                                                   これにより、肌の代謝が活性化され、健康的な肌状態を保つことができます。

スクラブ洗顔料を使うデメリット

  • 肌への刺激

スクラブ洗顔料に含まれる微粒子や粒子が肌表面をマッサージすることで、過剰な摩擦が生じる場合があります。これにより、肌への刺激や炎症を引き起こす可能性があります。

特に敏感肌や乾燥肌の方は、刺激に敏感なため注意が必要です。

  • 肌の乾燥

スクラブ洗顔料は古い角質や汚れを取り除くため、肌表面の水分や油分も一緒に洗い流される場合があります。                                   その結果、肌が乾燥しやすくなる可能性があります。

乾燥肌の方は特に、洗顔後の保湿ケアを丁寧に行う必要があります。

  • 過剰な使用による肌トラブル

スクラブ洗顔料を過剰に使用すると、肌のバリア機能が弱まり、肌トラブルを引き起こす可能性があります。                                                                               例えば、肌荒れや赤み、かぶれなどが起こる場合があります。

  • 環境への影響

合成スクラブ素材を含む洗顔料は、マイクロビーズなどの微小プラスチックが含まれている場合があります。                                                                                 これらの微粒子が排水と共に環境に流れ込むことで、水質汚染や生態系への影響を与える可能性があります。

  • 過度な依存心

スクラブ洗顔料を定期的に使用することで、肌がスムーズになる感覚や明るさを得られるため、過度に依存してしまうことがあります。                                                                                                                                                                   しかし、過剰な使用は肌に負担をかけるため、適切な使用頻度を守ることが大切です。

スクラブ洗顔は、肌の表面をきれいに整える効果がありますが、過度なこすり洗いや過剰な使用は肌に負担をかけることがあります。

そのため、肌の状態や敏感度に合わせて適切な洗顔方法を選ぶことが重要です。

ノンスクラブとは?

ノンスクラブとは、スクラブ剤(微粒子や粒子)を含まない洗顔料やスキンケア製品のことです。

ノンスクラブ洗顔料は、物理的な粒子を使って角質を落とす代わりに、マイルドな洗浄成分や酵素などを用いて、汚れや古い角質を優しく落とします。                                              そのため、肌に負担をかけずに洗浄することができ、特に敏感肌や乾燥肌の方に向いています。

ノンスクラブ洗顔料は何がいいの?

スクラブ入りとノンスクラブで比較される洗顔料。

実際ノンスクラブってスクラブ入りより肌に優しいとはいうけれど、敏感肌や乾燥肌でも汚れをしっかりと落としてくれる成分とは何なのでしょうか?

ノンスクラブ洗顔料の洗浄成分

ノンスクラブ洗顔料には、物理的なスクラブ成分を使わずに汚れや古い角質を落とすための、マイルドな洗浄成分が配合されています。

代表的には次のような成分があります。

酵素

パパインやブロメラインなどの酵素は、古い角質や皮脂を分解する働きがあり、スクラブを使わずに角質ケアをサポートします。

酵素洗顔料として、週に数回の使用が勧められることが多いです。

これらの酵素を活用することで、スクラブを使わずに肌の角質を取り除き、滑らかで透明感のある肌に整えることが可能です。

プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)

  • プロテアーゼ:一般的なタンパク質分解酵素で、タンパク質でできた角質や汚れを効果的に分解します。
  • パパイン:パパイヤ由来のタンパク質分解酵素で、古い角質や汚れをやさしく分解します。タンパク質を分解する力があるため、角質ケアに適しています。
  • ブロメライン:パイナップル由来の酵素で、パパインと同様に古い角質を分解します。刺激が少なく、敏感肌にも使いやすい成分です。

毛穴汚れや皮脂が気になる方、角質によるくすみやごわつきが気になる方に適しています。

リパーゼ(脂肪分解酵素)

リパーゼは皮脂などの脂肪を分解する酵素で、皮脂汚れをしっかり落とす効果があります。

皮脂分解酵素を含む酵素洗顔は、特に毛穴の詰まりやテカリ・皮脂の分泌量が気になる方に適しています。

セルラーゼ(セルロース分解酵素)

セルラーゼは植物由来の成分で、植物繊維を分解する作用があります。

主に植物由来の古い角質除去を助ける成分で、穏やかな作用が特徴です。

プロリティックエンザイム(複数の酵素を組み合わせたもの)

プロテアーゼ、リパーゼなどの酵素をブレンドしたものです。

特定の成分ではなく、複数の酵素を組み合わせることで、さまざまな汚れや角質に対する洗浄効果が高まります。

アミラーゼ(デンプン分解酵素)

アミラーゼはデンプンや糖質を分解する酵素で、一般的には食品やサプリメントに多く使用されますが、酵素洗顔料にも配合されることがあります。

皮膚の汚れや古い角質の一部を分解する補助的な役割を果たします。

ラクターゼ(乳糖分解酵素)

酵素洗顔料にも配合されることは比較的少ないですが、乳糖を分解する酵素として配合されることもあります。

肌に穏やかに作用し、やさしく汚れを取り除く効果が期待できます。

AHA(アルファヒドロキシ酸)

グリコール酸や乳酸などのAHA(アルファヒドロキシ酸)は、水溶性の酸で、主に植物や果物由来の成分です。

角質を柔らかくして古い角質を剥がしやすくする作用があるため、スキンケアにおいてピーリング成分として使用されます。

AHAにはいくつか種類があり、それぞれ作用や刺激の強さが異なります。                                              以下は代表的なAHAの種類です。

グリコール酸(Glycolic Acid)

サトウキビ由来のAHAで、分子が小さいため皮膚への浸透力が高いです。                                     AHAの中でもピーリング効果が最も強く、古い角質を効果的に除去し、肌のターンオーバーを促進します。

しっかりとした角質ケアをしたい方に適していますが、敏感肌の方には刺激が強すぎることもあります。

角質除去、肌のトーン改善、シミ・くすみの軽減が期待されます。

乳酸(Lactic Acid)

乳製品やビートから抽出されるAHAで、分子が比較的大きく、グリコール酸よりもマイルドです。

保湿効果もあり、肌に優しく作用するため、乾燥肌や敏感肌に向いており、刺激を抑えつつ角質ケアが可能です。

角質除去、保湿、肌のトーン改善が期待されます。

クエン酸(Citric Acid)

柑橘類由来のAHAで、主に製品のpH調整や抗酸化効果を補助するために使用されます。                          ピーリング作用は他のAHAと比較して穏やかで、肌の引き締めやキメを整える目的で配合されることが多いです。

敏感肌や初めてAHAを使用する方に適しています。

キメの改善、抗酸化作用、pH調整による皮膚バリアサポートが期待されます。

リンゴ酸(Malic Acid)

リンゴ由来のAHAで、AHAとBHAの両方の特性を持つため、角質除去と同時に穏やかな毛穴ケアも可能です。                         分子が大きいため、浸透性は低く、穏やかに作用します。

敏感肌や、ピーリング効果を軽減したい方に向いています。

角質除去、毛穴の引き締め、キメの改善効果が期待されます。

マンデル酸(Mandelic Acid)

アーモンド由来のAHAで、AHAの中でも分子が大きく、肌表面に留まりやすいため、刺激が少ないです。                   抗菌作用があるため、ニキビケアにも役立つとされています。

敏感肌や、刺激を避けつつピーリングしたい方に適していて、ニキビ肌のケアにも使われます。

角質除去、ニキビケア、肌のトーン改善効果が期待されます。

酒石酸(Tartaric Acid)

ぶどうやワイン由来のAHAで、他のAHAと比べてマイルドなピーリング効果を持ち、pH調整にも用いられることが多いです。                                                                                 他のAHAと組み合わせて使われ、角質ケアのバランスを整えます。

敏感肌や他のAHAが刺激になる方に適しています。

角質除去、肌の引き締め、抗酸化作用効果が期待されます。

AHAの種類によって、ピーリング作用の強さや肌への影響が異なるため、肌質や目的に応じて選ぶことが大切です。

初めて使用する場合や敏感肌の方は、低濃度から試し、刺激が少ない種類のAHA(乳酸やマンデル酸など)から始めるのが望ましいです。

BHA(ベータヒドロキシ酸)

BHA(ベータヒドロキシ酸)を含む洗顔料は、油溶性の性質を持つため、特に毛穴の汚れや皮脂の詰まりをケアするのに適しています。

BHAとしてよく使われる成分は「サリチル酸」で、ニキビケアや角質ケアを目的としたスキンケア製品によく配合されています

特に、皮脂が多いオイリー肌や混合肌、毛穴が気になる方に適しています。

皮脂分泌が多い肌やニキビができやすい肌のケアに向いていて、毛穴の詰まりを防ぐだけでなく、既にあるニキビにも穏やかにアプローチし、悪化を防ぎます。

毛穴ケア、角質除去効果、抗炎症作用、ニキビケアに効果が期待されます。

PHA(ポリヒドロキシ酸)

グルコン酸などのPHAは、AHAに比べて分子が大きく、穏やかに古い角質を取り除くため、敏感肌や乾燥肌の方にも使いやすい成分です。

肌のキメを整える効果があり、刺激が少ないのが特徴です。

グルコン酸はAHAに似た働きでありながら、低刺激で保湿効果もあります。

界面活性剤

主に肌表面の汚れや皮脂を浮き上がらせるために使用される洗浄成分です。                                       洗顔料には、低刺激で肌に優しいアミノ酸系やベタイン系の界面活性剤が多く用いられています。

  • ココイルグルタミン酸NaココイルメチルタウリンNa(アミノ酸系):肌に優しく、乾燥しにくい。
  • ラウロイルメチルアラニンNa(アミノ酸系):敏感肌や乾燥肌向き。
  • コカミドプロピルベタイン(ベタイン系):低刺激で泡立ちが良く、しっとりと洗い上げる。

クレイ(泥)

モンモリロナイトやベントナイトといったクレイ成分は、皮脂や汚れを吸着する力が強く、毛穴の詰まりや余分な皮脂を取り除く効果があります。

スクラブのようにゴワつかないため、穏やかに毛穴ケアができます。

まとめ

ノンスクラブ洗顔料は、肌のバリア機能を守りつつ、マイルドに洗浄や角質ケアを行えるため、肌質を選ばずに使いやすいのが特徴です。

スクラブ入り洗顔料は、スクラブで物理的に角質など肌表面を擦るので効果がわかりやすいのですが、その分肌への負担も大きくなります。

その点、ノンスクラブ洗顔料は、肌に負担が少ない成分で角質除去などの効果があります。

ご自身の肌にあった洗顔料が見つかりますように。

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